平成19年 サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)
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整理番号 | 講A学3104 | ||||||
日時
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2007年10月30日、11月13日
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テーマ | 物質はどの様にできているのか「どの様に確立され、今何を悩んでいるのか」 | ||||||
場所
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玉川学園サイテックセンター(10/30, 11/13)
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講師
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菊川 芳夫 准教授(東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻 相関基礎科学系 素粒子原子核グループ)
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参加生徒数
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高校3年生 12名(男子7名、女子5名)、「物理演習」履修者
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概要
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(10/30)
事前に核反応の前までを学習している。本時1回目(2時間)原子や素粒子が如何に発見され、実験と理論が如何に交錯しながら現在の素粒子像になってきたかを講義。その基本粒子という現在の素粒子論の観点のうち、特に電子を取り上げ、電荷、質量、スピンという特徴を捉え、まず粒子性と波動性を日立製作所の外村先生の作成した実験ビデオを通して学び、通常の質量をもった電子の二つのスピン状態というよりも、質量のない左右2種類のヘリシティがあるカイラル電子の量子力学的な重ねあわせ状態のモデル化を2次元の列ベクトルとその確率解釈で行い、パウリ行列を用いて素粒子論研究の現場で実際に行われている形態のカイラリティーのモデル化とその確率解釈の課題を課した。 (11/13) 課題に対する仮説を吟味しモデルや仮説の再検討する。得られたモデルを利用して、最先端の研究で悩んでいる基本粒子の質量獲得の問題、今後のLHCなどの大規模な実験計画や講師の専門である格子ゲージ理論による質量生成の解析的な研究や今後着手しようとしているバリオン生成の問題などの理論的アプローチの描く世界像を学習し、知的好奇心を深めた。 |
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写真・
資料等 |
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